日蝕と共に去ったものがある・・・

右目の二重である。
引っ込み思案なので普段は目立たぬところに隠れているのだが
ここ数日、ちらちらと顔を見せていた。
15年ぶりに左右の目の重が揃うときが来るのかと
密かに胸をときめかせていたのだが
また衆人の目の届かぬところに身を潜めたようである。
彼女もまた日蝕を見たかったのであろうか。