Story Seller 3 有川浩「作家的一週間」

Story Seller 1、2で大好評の様子だった感動路線?を敢えて外してきたチャレンジ精神が素敵だと思いました。
でもどうも表現がくどく感じてしまい、あまり楽しめませんでした。
以下ネタバレ。
「陰部」という単語を巡る作家と編集側のメールのやりとり。
だけでいいと思うのに、そういうやりとりがあったと別の編集と盛り上がる場面があって、2人の台詞を借りてどこがどんな風に面白いのかを懇切丁寧に解説してくれる。
さらにその日を含む一週間を「作家的一週間」としてまとめてくれ的な依頼があって、それに対する「こんな単語をめぐって壮絶バトル繰り広げてたなんてかけねーよ!」的な葛藤をこれまた説明してくれる。これもできあがり原稿だけ出してくれたら読む方で十分その過程を想像できると思うのだけど。
「S理論」ネタも、できあがったSSが思ったより長くてキレが悪いように感じたのと、どんな風にアレンジしたのかなって思ったら恋愛エッセンス垂らしただけで基本ダンナの夢通りじゃん的な感じでこれまたあまり楽しめずでした。