「2012」

これは大きいスクリーンで観た方がいいかなーということで先日観てみましたよ。ネタバレありです。
ふーむ、ま、やっぱ絵って感じではありますけども、それでも見てるだけでハラハラできる人間ってすごいねとなんだか自分たちに感心してしまいました。力入っちゃって腕がしびれたり。

でもこう、大地が傾いて人も建物もなにもかもざらーっと海に落ちてきますみたいな壮大なとこは「うわぁ」「おー」ってじっくり見るんだけど、それよりも「あーーー挟まる挟まる挟まる!!!」みたいなシーンの方がリアルに怖くて、そっちは目ーそらしちゃいました。
地球がぼこぼこ動いて助かった人も助からなかった人も全員大変だったわけですがあのおっさん、チャーリーだっけ、あの人だけはこのイベントを心の底から存分に楽しみつくしていたなぁ。
んで主人公周りも助かったり助からなかったり。一緒に旅してたロシアのお金持ちのおっさんが自分と息子たちだけはチケットがある!とかいって主人公家族や恋人もほっといて箱舟に乗りにいっちゃったりするんだけど、まあこういう状況だともう、うわーひどい!なにこの人!自分たちさえよければいいの!?みたいな気持ちにもなりませんな。みんなどうやってでも生き延びようとするしかないような。
唯一のイケメンの操縦士さんは助からず。立派な人だった。そしてゴードンも。。。このふたりがいたからこそ飛行機で逃げることができたのになぁ。そして主人公家族、というか主人公と離婚した妻と子供たちはみんな無事で、新しい地で生きていく・・・と・・・。うーん。いやよかったけども。ゴードンも助かってほしかったな。そんでこの微妙な関係の5人がどうなっていくか・・・とかいったら話がややこしくなるからこれでいいのかなぁ。でもなんだかなぁ。せっかく面白い関係だったのに。ゴードーン。でも飛行機の中で「ぶつかるぅぅぅ、うわぁぁぁあ、飛べー!ひいいいい」みたいな演技のとき、ちょっと演技臭い感じというか棒な感じで、笑っちゃった。
箱舟にチケット持ってない人も乗せようと科学者さんが言いだしたけども、載せるのは無理というあの人の意見もわかる気がするね。この瞬間は助かったとしても食料とか何もかも足りなくなって争いになってぐちゃぐちゃになって殺し合いみたいなことも全然起こりそうだし。なんかあの科学者さんの演説が立派過ぎて長すぎて、反語とかつかいながら、これでいいのでしょうか??とか言ってて、もうさくっと言えよ!時間ないんだから!みたいな気にもなってしまいました。そりゃ正しくないことは承知の上で、全員助かった方がいいのもわかってるうえで現実的に可能なラインを引いているわけで、それは間違ってる!とだけ言われても、じゃあ代案出せんの??みたいな。ま、でも、もっともっと長い間船にいるのかと思ってたけど意外とそうでもなかったようだし(って予想より早く収束したといってたから単なるラッキーでもあるんだよね)、なんか科学者さんと大統領の娘さん、広いお部屋で読書などしてラブラブムードになったりもしてえらい余裕っぽかったので、まあ、それなら、全員乗せてよかったんだなと。意外と案ずるより生むが易しだったなと。でもあんなに受け入れ人数増えてるのにあのスペースの余裕は一体?こういうセレブ部屋以外ではみんな廊下とかのスペースに直に座ったり寝たりしてぎゅうぎゅうになってたりするんじゃないの?あんた「このスペースに10人は入れるぞ!なんだこのゆとりは!」みたいなこといってたじゃんか、みんなで共有しようよ、みたいな気もしたりね。
まぁそれやこれやでなんだか色々もやもやしたりしなかったり単純にキャー怖い!ってのもありで、楽しむのは楽しめました。