Story Seller

Story Seller (新潮文庫)

これって1年に1回しか出てないんだ！ガーン
２が出たばかりだから次は１年後なのね〜。
　

伊坂幸太郎

ん〜 伊坂節って感じですか。面白くなくないけど、伊坂さんの中でもこれは特にぐわぁやられた！！っていう、ことはない、ですかな。いつものように面白いって感じかな。

近藤史恵

これも安定した面白さって感じ。まずこの競技自体が多くの読者にとって新鮮で面白いっていうのもあるんだろうね。

有川浩

これは苦手。この「Story Seller」の感想をWeb上でいくらか見たんだけど、印象として、7個のお話の中でもこの話がよかった！と書いている人が多いなという感じ。でも私の中ではかなーりこれはダメだろうっていう感想です。
小さいころ色々、物語の主人公になって想像したり、妹や友達とごっこ遊びしてましたが（今でも妄想してるけども）、よくやってたパターンが、自分達は正しいのに、周りの人がすっごくひどい人たちで、いろいろ理不尽な目にあって、怪我とか病気とかして、かわいそうなわたし達っ。でもわたし達はけなげに強く生きていくのっ。切ない！みたいな。
なんかこの話も思いっきりそのパターンをやりたいだけやっちゃってるって感じでとても苦手。基本はそれでいいけど、でも自分達の未熟さや、相手側にも事情があったりとか、っていう要素が色々入ってきてこそ、深みが出て、色々感じられる物語になるんじゃないかと。
病気の設定があまりに強引なだけに、はったりでもいいから何か説明して多少なりとも納得した気にさせてほしいし、これは個人的な好みだけど「男前」「男前」強調される彼女の言動もあまり好きになれなかった。エンゲル係数くらいで面白い言葉遣いってのも些か疑問だし。ま、それはいいけど。
「ストーリー・セラー」というタイトルも、あんまあってない気がしました。作家になって物語を売るかどうかっていうのは、主人公の中では一番大きな問題ではなかったはず。売る売らないではなくて、まずは書かずにいられない人だったと思うんで、しっくりこないなと思いました。

佐藤友哉

読んでてなかなか面白かった。でもラスト、じゃあどうだったんよっていうのを、実際考えついてない(っぽい)のに「隠してるだけ」みたいな処理になってるのがモヤモヤする。

本多孝好

主人公のキャラが面白いなぁと思ってたけど、だんだん、いやそれはあんたも･･･みたいなね。そういうとこが、変わったお話だなあと思いました。
これも結局なんなの？？雰囲気小説？？みたいな、すっきりしない話でした。なんかのシリーズ物の番外編みたいな感じ。
テレポーテーションじゃなくて実は、って言われても、そんなんは何の謎解きにもなってないし、結局君達誰なんよ何なんよっていうね。

道尾秀介

一部佐藤友哉さんのとネタが被ってるんだよね。。同じ短編集の中で。そこがお互い残念というか不運な。。。
ハッピーエンドという感じだけども、やっぱその事件自体や弥生さんの体験のことを考えると、さわやかな気持ちだけではいられない。。

米澤穂信

これは、前読んだ「儚い羊達の祝宴」に入っていたので、今回は読みませんでした。
http://d.hatena.ne.jp/charaok/20090210#p1