空の中

空の中 (角川文庫)

空の中 (角川文庫)

大人向けライトノベル、と本人も仰ってたりしますが、とにかくどんどん読ませるっていう本があるのはありがたいなと。
この前本屋さん行って、
なんか読みたいんだけど、こっちから一生懸命読んでいくみたいなのは今ちょっと気分じゃなくて、向こうからぐわっと掴んで読ませてくれて、そんで楽しいっていう本がないかなぁ・・・と思いましてね。店の中をウロウロウロウロしてました。そんなときはなかなかちょうどよい本が見つからなくてねー。そんで結構、そういう気分のときってあるのでね。
まだ有川さんは2冊と短編1個しか読んでないけども、そういうときにこれ読めば大丈夫、ていう作家さんなのかな?って、ちょっと期待してみたりしているところです。
しかし、有川さんの回の「作家の読書道」も読んだのですが
http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi68.html

乱読でした。『シートン動物記』や『ファーブル昆虫記』も読みましたし、児童文学ではワイルダーの『大草原の小さな家』シリーズや『赤毛のアン』や『あしながおじさん』、佐藤さとるの『誰も知らない小さな国』、わたりむつこの『はなはなみんみ物語』…。児童文学は単なるラブコメとして読んでいましたね。

大人がその本で何を子供に気づかせたかったのかは知りませんが、私にとってはワイルダーはローラとアルマンゾが結婚するくだりでドキドキしましたし、『だれも知らない小さな国』も、「ぼく」が流された靴を拾ってあげた女の子と結局結婚するところなど、恋愛を感じさせる部分が好きで。『はなはなみんみ物語』は、小人の話で、大戦争で生き残り肩身をよせて細々暮らしている小人の家族が、他に仲間がいないと旅に出る話。三部作それぞれ戦争の傷のようなものが描かれるのですが、すみません、それでさえ私の中ではラブコメで、みんみとゆたのカップルが好きでした、みたいな(笑)。

ということで、へーーーーーーーーーーーーー。と。こりゃわたしとは完全に違うなっと思いました。
わたしの場合は「大草原の小さな家」では、なんでしたっけ、とうもろこしの芯を使って作ったお人形とやらが見てみたかったり、雪にメープルシロップたらしてキャンディとか作ってたよね、ああいうのにすっごいあこがれたりしてて。「赤毛のアン」だったら、まぁギルバートとの話もよかったけども、ダイアナと灯りで通信したりとか、キャラメル?かなんかをもらってすごく喜んでたシーンとか、お酒とかジャムとか、パフスリーブのワンピでしたっけ、あれとか、に興味津々って感じで、専ら食べ物とか小物系ばっかり印象に残っております。
ブコメとか入ってるのは全然歓迎なんですがメインがラブのお話ってあんまり読まないかもな。。。あ、そこが有川さんのお話読んでて、違和感…じゃないんだけどなんだろう、違うなって思うところかもしれないなぁ。いやでも、「海の底」「空の中」は、それをとりまく出来事とかも面白いんだけども。
ということで、自分の嗜好とはちょい違うかもなってとこもあり、でも読んでて面白いんだよなってのもあり、今気になる時期です。
長。

以下ネタバレ。
 

【白鯨】の融合って結構あっさりしてたね。。
考え方の統一のポイントが、ほんとに人間を攻撃する/しないだけだったんで、それだったら、まず、3つの型それぞれで融合させればよかったのでは…て思いました。そしたら数万の多数決なんてやる必要なくて3人の意見あわせだけになってぐーんと楽だし。「とりあえず2、3個の個体の融合を試してみては」という意見は「リスクの不平等」という理由で速攻で否定されてたけど、実際の融合だって、あれで上手くいくかなんてわかんないままでやっちゃったわけで、見切り発車すぎな気が。数万もいるからには最初にぶつかってみる個体とあとからぶつかる個体とあるわけで、後のほうは上手くいかなかったら中止するっていう選択も可能で、ちゃんと平等になったとは思えないし。時間かかる意見調整してからぶっつけで融合するよりも、意見同じっていう条件が確保されてる同じ型同士で融合させてみた方が、その方法の有用性がわかると思うけど。。。例えば先に防衛型で融合試してみまーすっていうのが不平等なのだとしたら、3型いっぺんにそれぞれ試せばいいだけだし。なんて。まあでも多数決のときに同じ型内でも意見割れてたから難しいのかな?にしてもよくわからんときはまずは分割して試すのがよさそうだけど。
宮じいがいいね。