私は貝になりたい

場所がわからなくて最初5分くらい見逃しちゃった。多分そこが、家族の普通のシーンで、重要だったと思うんだけど。髪を剃るところから見ました。
途中からネタバレちゃうので隠します。
最初はちょっと中居さんの特徴ある声が気になっちゃって、そんでなんかあの二人の若かりし頃のエピソードがどうもしっくりこないというか…台詞が不自然なのか台詞回しが不自然なのかわかんないんだけど、なんだかなって思ってました。後のシーンではそんなことなかったんだけど。
戦争シーンの建物とかがいかにも作り物っぽいのは、まぁ、別にいいと思いました。
久石さんの音楽ということで期待して行ったんですが、音量大きすぎと思いました。例えばショックを受けるシーンで、表情でそれを表現してるのに、それ以上の音量でガーン!みたいな音楽を流しだすので、押し付けがましい印象が。
紅葉、大雪、荒れる海など、自然はとても綺麗でしたが、「これ砂の器じゃん…」て気分になっちゃうのがちょっとな。自然を描写するということに意味はあるんだろうけども、音楽と同じく、ちょっと力入れすぎという感じがしました。ものすごい雪の日に200人目の署名貰いに行ってたけど、一日も欠かさず店を閉めて署名を集めに行っているわけではないようだったのに、赤ん坊がいるのに敢えて何故あの日に遠くまで出かけたのかなと思うと、勿論目標の200人が集まるということで居ても立ってもいられず、という考え方もできるけど、しかし土佐ってそんなにひどく雪が降るところかなぁという気もするし(降るんだったらごめんなさい)、これまたちょっとやりすぎかなって思ったり。そんな吹雪の日なんて設定にしなくても、不可能とも思える200人目に届いたっていうだけで充分じゃないかなぁ。
手紙書く前の中居さんの表情凄かった。あの表情、あの手紙書く勢いと、読まれた手紙のトーンと一致していない気もするんだけど…でもあれが手紙の全文かはわからないし、あの場面であの表情というのはありだと思うし、この映画で伝えたいことを表現するシーンとなっていたので、いいと思います。
手紙は、前半「おとうさんは」っていう表現なのに、最後「私は」で独りぼっちになってしまっているのが悲しい。
でも最後家族の写真見てたしな。