FINE DAYS

FINE DAYS (祥伝社文庫)

FINE DAYS (祥伝社文庫)

あれ 表紙が違うな…
この中の1篇「イエスタデイズ」映画化記念、ということですかな?
映画の主演のお二人の表紙のを買いました。
今一話目の「FINE DAYS」だけ読みました。
 
うーん。「MISSING」とか結構好きだった気がするんだけど。
あ、「MISSING」という短編が好きだったかは覚えてないけど、
「MISSING」という短編集の印象は結構よかった気がするんだけど。
自分の好みが変わったのかな〜。
よくわかりませんが気障っぽい…っていう表現も今時ないか…
なんていうのか、かっこつけっぽく感じてしまうのでした。ひとつひとつの文章が。
たとえば…
高校生の女の子が朝から芥川なんて読んでいるとは、みたいなこと書いてあるんだけど
そんな大騒ぎせんでもふつーに読むだろ、みたいな。
いや、そんなね、いう程大騒ぎされてるわけではないんですが、
そんなことにいちいち意味づけしてる感じとか、
そんな意味づけできちゃう僕、みたいな感じが、
まぁ私が勝手に感じてるだけかもしれませんが、ちょっと鼻につくといいますか。
ならば何を読めと。と思ってしまうというか。
ちょっと苦手な「僕」系の語り口って感じでした。
まぁ僕「系」とかいいつつ、完全にマイワールドの中だけのカテゴリなんですけど…。
そして、苦手なとかいいながら、好きな感じの文章も、「僕系」に近い。
びみょうなとこです。あと多分自分の機嫌にもよる。
伊坂さんとかも近いところでぎりぎりセーフみたいな感じかなぁ。
同年代のひねくれた男、なんて(これも正確じゃないやごめんなさい・・・)形容を
女の子にさせてんのも、(あ これは本多さんの「FINE DAYS」の方です)
こいつ、自分=いい男アピールか!みたいな冷たい目で見てしまいます。
そういえば、伊坂さんの「砂漠」の主人公も、わざわざ、
自分では合コンに俺ら4人みたいな冴えないメンバーでごめんねって思ってるのに、
偶然女の子たちがトイレで自分のことを格好いいと話しているのをきいてしまった、
というシーンがあったな。
いやさ、別に、僕=作者本人じゃないんだから、主人公をほめさせたからって
自分をほめさせているというわけではないことはわかっているけど全く違うようにも思えない。
なんかこういうの入るとちょっと面倒くさいなって思ってしまうの。
そんなん別に聞いてないよって。
一応、主人公は、自称よりは格好いいという前提、中の上以上という想定で読んでいるから
心配しなくていいよって。
あんた、西嶋のかっこわるいかっこよさを認めてるのに、自分はかっこいいかっこよさもとっときたいわけ?みたいな。
大体どっちみち鳩麦さんとくっつくんだからいいじゃんて。
あのシーンはちょっと伊坂さんにもマイナスの気持ちが働いた瞬間でした。
 
まぁ伊坂さんはさておき「FINE DAYS」に戻りまして 
キャラクターも、ありえないほど綺麗な女の子が出てくるのはしょうがないとしても
学校中の女の子を束ねる喧嘩の強い女の子、とか・・・
まぁ、自分のいってた高校のことぐらいしかあまり知らんし、
いないだろとは言い切れないんだけど。
 
ってゴタゴタいう程悪い話でもないと思うんですが、
ふーんて感じでした。