砂漠の船

砂漠の船 (双葉文庫)

砂漠の船 (双葉文庫)

いわゆるいい大学を出た主人公が
仕事人間になりたくない
子供にも学歴は求めない、ってスタンスで
やってくお話なんですけども
最近はこんな感じも結構あるのかなって。
結構リアルな気がしましたよ。
(ま、うちも、10年くらい前の話ですが、
学歴とか殆ど気にされてませんでしたけども…
この主人公とはケースが違うしな。)
んー、まあ奇跡的に親と子供の志向が一致してたら
バンザイなんだろうけど、なかなかそうはいかないものですね。
子供に自分の志向を押し付けない、
子供を自分の希望する形に当てはめない、ってのは
意識的にはできても無意識的には
やっぱり何かしら当てはめちゃってそうだしねえ。
この主人公も、子供に過剰な期待をしたり
無理やりこうなれ!とおしつけてるつもりはなくて
人として大事なものを大事にしてのびのび素直に育ってほしい、
みたいな、「当然の」ことを思ってるだけ、って感じなんだろうけど
そんなんでも子供からしたら何か感じちゃうものなのですわよね。