自転車で歌

行き帰りの自転車で歌を歌います。
昨日の歌は「あなた」。
♪もし〜も〜。わたし〜が〜。家を〜。たてたな〜ら〜。
小さな家をたてたでしょう。と。
こわいですねこの歌。「わたし」の夢がちいさなおうちにぎゅーぎゅー詰めです。とても具体的。
窓は大きくあるべし
ドアは小さくあるべし
暖炉は古いものに限るべし
絨毯は青。いや、むしろブルー。敷き詰めるべし。敷き詰めるべし。
家族は常に楽しく笑って暮らすこと。役割は以下の通り
坊や…家の外で遊んでいること
私…レースを編んでおります
貴方…坊やの横、もしくは私の横。


ま、ささやかって言えばささやかですが。
「そして私はレースを編むのよわたしの横にはあなたあなたあなたがいてほしい」の盛り上がりっぷりに
鬼気迫るものを感じます。


「いとしいあなたはいまどこに」って…ほんとに、どこにいるのさ。何があったのさ。
どうも「あなた」は「わたし」の夢いっぱいに押しつぶされて、
取り込まれそうで怖くてどっかいっちゃったんじゃないかなあ。と思ってるんですけど、
そういう歌ではなくて
こんなに素敵な将来が見えてたのに壊れてしまった二人…悲劇。
って歌なのかなあ。
明確な未来のビジョンを持ってるってまあいいことかもしれませんが、
一人ぎめっぽいもんなあ。この人。
「俺は絨毯はグレーがいいって言っただろ!勝手に青のやつ敷くなよ!」とかね。ありそうじゃない?