ゴキとの遭遇・・・

昨日は、早くお仕事が終わりました。
ですので、
カーディガンを買って、
美味しいパン屋さんでパンを買って、
夜ご飯の材料を買って、
ハムスター用の床材を買って、
シャンプーを買って、
醤油を買って、
と、だんだん所帯くさい買い物になりながら、
腕いっぱいに荷物を下げて、
漸く帰り着きました。
8時です。
炊飯器のスイッチを入れて、
ハム太郎の床材を変えてあげました。
さあ、ご飯を作りましょう。そして食べたら部屋を片付けて、洗濯とかもして・・・
と、さわやかなことを考えつつ、台所に入り、
そして夏場に台所に立つたびに考えるあのことがいつものように心をよぎり、
どうして私はあいつのことがこんなに嫌いなんだろうと考えながら、
先ほどハムスターの古い床材を捨てたごみ袋の口を縛りにもう一度部屋に入り



そこでわたしの平和な夜は終わったのです。



白い壁を這い登るG。
そしてあろうことか
彼は
天井に…。


Gを見たこともショックでしたが、
同時に、これまでの自分の考えがまったく間違っていたことを知ったのでした。
「ロフトにいれば安全だ」
なんと浅はかだったのでしょう。
私が梯子をのぼってロフトに上がるよりも
Gが広々とした壁を移動する方が
何百倍も容易だということに、今日まで気づかなかったのです。
大口開けて寝ている間に
Gが私の上を横切っていくことも、充分可能なのです。
私は安息の地を失いました。




今日は、「美味しいチャーハンづくり」に挑戦するつもりでした。
もしくは、「豚の角煮」づくりに挑戦するつもりでした。
しかしGを見てしまった以上、それらはもはや夢のような計画です。
Gと対決しない限り、それ以外のどんな活動も行うことはできません。


とりあえず怖いので、人にメールを打ちました。
さらに、人に電話をかけました。
迷惑だとののしられても一向に構いません。
Gと二人きりにはなれません。



幸い、この部屋にも力強い見方がいます。
「ゴキパオ」です。
本当に、本当に、世の中にこれがあって、よかった。
開発した会社に感謝状を送りたい。
他の会社が類似製品を出していますが、わたしはいちばん最初に私を助けに来てくれた
ゴキパオと共に歩んでいきたい。


ゴキパオのいいところ
・殺虫剤を使っていない。なので台所でも使えるし、今日みたいに小動物のいる場所でもつかえます。
・泡で包み込むので、Gの死姿を直視しないで済みます。ただし、捨てる時に泡をはがすと、当然見えます。また、泡をケチると、うっすらとGが透けて見えます。


ゴキパオで対応できないこと
・遠くにいるGを攻撃すること。


従って、今のようなケース、Gが天井にいるような場合には、いつでも戦えるようにゴキパオを手にしつつ、Gの動きを見張っていることしかできないのです。


見張りました。



ギャア!こっちに来るぅ!!!
ギャア!一瞬目を離したら、見えない!!あの茶色い木の上にいる、アレなの!?アレじゃないの!?
ギャア!!ロフトには上らないでええ!!!!!!




1時間弱経過。
ついにGは降りてきたのです。


Gが床に下りてくるのはよろしくありません。どちらに逃げるかわからないからです。
ただし、早く攻撃しすぎてもいけません。ゴキパオの泡が届かない場所にさっと移動される場合があります。充分に射程範囲内に入れる必要があります。


1年近く使っていないゴキパオ。
大丈夫でしょうか。
勿論私はゴキパオには絶対の信頼を置いているのですが。
一瞬、床に噴射練習。


ぶしゅう!


よ、よし。この意気です。



さあ、対決で
ぎゃあ!!!!!!
足に何かが!!!!
恐怖におののきながら見ると
今己が噴射した泡。
もう、何がなんだかです。




気をとりなおして…といっても取り直す気もありゃしませんが…
とりあえず…勝負。
ぶしゅうううううううううううううううううううううにゅにゅにゅううううう!!!!!!






壁には、Gの逃亡経路が白い泡でくっきりと残っています。
私は、常にきょろきょろと、周囲を見回しながら生活しています。
あらゆる隙間がおそろしいです。


しかし、私の部屋に、平和は、戻ったのでした。






一時的にせよ。





私は、どうしてあいつのことがこんなに嫌いなんでしょうね。