岡・・・

エースを狙え!が、終わりました。
えーと、自分の中で。最終巻まで行きましたのです。
最終巻には後書きがありました。短期連載のつもりで始めたら超大人気になって、新人ながら、長期連載に変更!と。書いてありました。ふむふむ。初期に感じた違和感というか、置き去り感というか、の理由はここにあったのかしら。
違和感というのはですね、前にも書いたとおり、いきなり前提条件を押し付けられたような感じ、つまり、物語の中で超超超重要な「テニスプレーヤー岡ひろみと、その生みの親お蝶夫人の出会い☆」とか、「お蝶婦人がひろみを育ててきた過程☆」とかが全然、書き込まれないままに、事実になっちゃってるということです。
別に、そういう関係ではなかったのか。もともと。
なんか、最初の最初のころの、取り巻きをツンツクつついて、ひろみの選手抜擢を取り消そうとするなんてのも、お蝶婦人っぽくないもんなあ。やることが小さい。
こういう感じで、「最初の1、2話だけおかしいんだけど、読みきりの予定だったからさあ。ね、目をつぶって!」みたいなお話、多いけど、どうにかならないものかしら。ちょっと、もったいない。
ああ、また1巻とかのぞいてチェックしたくなる…。「この辺りは後付け!」とか。


そう。後付けといえば。
チバさんの、瓦15枚割りって、要りますかね。
別に、チバさんがやる必要なかったと思うけど。
チバさんはずっとカメラの人だったんだから、いきなし「空手もできます」とか言わんでいい。
桂コーチとかでいいじゃん。割るのは。まあ、コーチからだけじゃなくて、いろんな人からいろんなことを知って、成長…なんだろうけど。なんかなあ。
「ここで空手を…えーと、誰かいない?あ、チバ君!チバ君!ちょっとやってみない?空手。15枚割りなんだけどぉ」みたいな。一気にチバ君が単なる便利キャラになってしまったようで、ちょっと不満。チバファンではないが。


それから、後付けといえば、一回目、岡さんちの表札は「岡」だったと思うのだけど、二回目からは「岡造園なんとかかんとか」ってなってたね。だから何だ、ですが。


あと、後付けとは関係ないんだけど、英さんがかわいそう…。
ひろみに先輩の自覚を促す役&…「裕ちゃん」だっけ?ひろみが教わってきたことを教えていく、次の相手…あの人に結びつける、という役目は果たしているのだけど…。「第2のお蝶婦人」とか言われた割には、超地味な扱い。日本代表にはなってたりするので、強いんだろうけど、岡さんが、そんなの目じゃないくらい強くなっちゃったってことですね。



そして……みんな…立派な人ばかりね…。
意志が強くて、自分に厳しくて、人にはやさしくて、大きな理想があって、素直で、なんとかで、かんとかで。。。。。
いいんだけど。しかし…。ちょっと…。立派過ぎる…。
岡さんは才能あるんだろうけど、皆だってあるのに…。皆だって岡さんに負けない位魅力もあって努力もしてるのに…。
凄い人だからこそ、もっと凄い人のことがわかるんだろうけど、しかし、「捨て石になろうと決めたこの充足感」って…。
いや、それはもちろんありだと思います。悲観的に捉える必要はないです。選手として海外飛び回って大活躍!だけがテニスの道ではないのでしょうが、しかし、全員が全員、そんな結論にならなくてもいいのでは…。「岡には負けるが、負けん!」みたいな、「自分が自分が」の人がいていいと思うんだけど。それだけの資格があると思うし。
そういう人がいないのが、エースを狙え!の、独特なとこだと思ったし、おもしろいところなんだろうけど…しかしぃ…。


さあ、今日は、「エースを狙え!」読んでない人は、「はあ?」て感じでしょうか。
すいません。