おにいさまへ・・・

池田理代子の「おにいさまへ・・・」2巻目を読みました。


宮様。薫の君。サン・ジュスト様。ミス・ボルジア。モナリザの君。メデューサの君。パンパネラの君。カトレアの君。
殆どの人は日本人です。ex)荻原さん、山本さん
 

うーん。2巻しか読んでないから、もしかしたら深い意味があるのかもしれないんだけど、とりあえず、メデューサの君は、やだ。
ミス・ボルジアも、やだ。


で、ちょっと気になったこと。
タイトルは、「おにいさまへ・・・」だけど、中心人物は、サン・ジュスト様だと思うのだけど、
サン・ジュスト様は、生きる意欲がないのね。全然執着がないのね。
だけど、それを示すエピソードで、一つ、気に入らないものが、あるのね。私。
サン・ジュスト様は、主人公奈々子と、学校さぼって、明治神宮の芝生でのんびりするの。
ゆで卵とサンドイッチを買って。
生きることにも自分にも執着のないサン・ジュスト様は、サンドイッチにはさんであるハンバーグが腐っていることにも頓着しないでそのまま食べてしまうの。
奈々子が気づいて心配するんだけど、サン・ジュスト様は、鎮痛剤と吐き気止めと下痢止めを飲んでおけばいいや、なんて言うの。
奈々子は、愛するサン・ジュスト様がそんなにも彼女自身に無関心なのを見て、とても悲しくなってしまうの。
だけど、
「腐ったハンバーグも平気で食べる」「下痢止め飲んでおけばいい」
って、美しいサン・ジュスト様の哀しさを出すのには、なんか、あんまりにも、なんじゃないですか。
美しいってことが大切なんじゃないですか。
ミス・ボルジアなんて登場させといて下痢止めなんて、いや。