もしもし、還る。

ジャケ買いしてしまいました。
なんかこのでかい場所から帰るのがいいなと思って。

もしもし、還る。 (集英社文庫)

もしもし、還る。 (集英社文庫)

でも読み進めるとそんな雄大な感じではないなーと思い
キリとの愛なき恋愛とか、特に出会いのキリの不思議さんぶりとか、うーん・・・と思い
でもそうしているうちになんか大きな出来事がおこり、あれあれとなり、
ぱちぱちといろいろなところがはまって。
読んでいる途中も読み終わって考えてもこれ面白いんじゃないのという気はするのだけれど
でもなんかこう、なんだろうなー、なんだろう、なんでもっと先へ先へと読めなかったのだろう。
という不思議な作品。
まあ単に布団で読む本にしてたから進みが遅かったのかもしれません。
主人公の性格のテンションが低いからかもしれません。テンション低い人嫌いじゃないんだけど。
まとめると構成は好きだけれど恋愛部分と何かが好みじゃないのかな。
 

酔っ払って部屋で寝てたらいきなり砂漠に移動してて、
空から電話ボックスが降ってきて、電話ボックスの中に避難。
しかし電話ボックスから出たら砂になることになってしまい
できることは電話をかけることだけ。
緊急連絡先と、数枚の百円玉(発行年のに電話をかけることができる)で電話がかけられます。
それから一円玉があります。
さてさてというワクワクする設定です。
119番に電話して砂漠に助けに来てくれと言うといたずらはやめろと言われます。
同じようにいつの間にかボートに乗っていたという女性から電話があります。
砂漠での【さらさら】パートと過去を振り返る【ぐるぐる】パートで交互に話が進みます。
ぐるぐるパートも平坦な口調で大きな出来事がじゃんじゃん起こったりしています。
それらがうまく組み合わさってはまっていく辺りは伊坂幸太郎好きな方とかもよいかもしれません。