キョウダイ 嶋戸悠祐

ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作だそうでっす
感想色々
ネタバレもあるかも…？

キョウダイ (講談社ノベルス)

キョウダイというタイトルと、お互いを「キョウダイ」と呼びあうっていう設定に、なんでわざわざ大声でネタバレするようなことするのかな？て思いました。まぁすぐに予想のつく内容だからこれは敢えてバラして読者の興味をひいて、勝負は他のネタでっていうことなのかな…
そのネタは最初から予想できるし洋子が何者かってのも読んで行くうちに自然に想像がつくからもうちょっとサプライズがほしくはあるけど、愛実の出生の秘密あたりになるとちょっとやりすぎかなーと思ったりして、なかなか難しいですな。
帯の島田荘司さんの選評見てもっとホラーな感じかと思ったら全然でした。
表紙見返しの嶋戸さんのごあいさつ文がなんかぎこちないような。本文でもそう思うところがちょっとありました。でも短めの文章と展開への期待でサクサクと読み進めていくことができました。
選評と著者あいさつに本格ミステリーって書いてあるけど、そういうイメージはあんまないなぁ。本格とは何か！みたいなのは語れないから印象でしかないけど。
餓死町とかネーミングはインパクトあるけど由来とそんなにマッチしてない気が…けど通称なんてめちゃくちゃでもインパクトの大きいものが実際通っちゃったりするから別にいいのかな…
どれくらいの額のお金かわからないけどあの状況でとられもせずそこまでためられたというのはちょっと無理があるような