流れるの夢

近所の小僧寿しのお店に行って、鏡になってるところを覗くと、鏡の向こうの異世界からも、いつものあいつが覗いてる。
まるくてカーブした鏡を持っていて、こっちの人間を取り込もうとしているんだ。
今日は作戦を変えてきたみたいで、鏡じゃなくて鉛筆を使ってきた。
だけどやっぱり失敗したみたいで、イライラした様子で「ちょっとこれ持ってて」と鉛筆を渡してきたので、「いいよ」とうなずいた。
そしたら突然勝ち誇った顔になって、「異世界と約束ごとをしてしまったら『オレンジスウィーティー』になって川を流れなければいけない!!」と嘲笑ってきた。
早速ちゃちな舟にのって流れの速い川を流されていく。
トンネルみたいになってるところに入ると、後ろから、ピラニア的な魚がすごい勢いで追いかけてきて、死に物狂いで逃げる。
ようやくトンネルから脱出して、ピラニアを先に通して、ほっと一安心したところで、もう一度後ろを振り向くと、すぐ後ろで巨大なあんこうが自分を見ている。
ぎゃあと叫びながら、崖のような川岸にとりついて登って逃げる。
おわり。
絵は前半実写、後半ディズニー調で。