斜め屋敷の犯罪

推理小説なのでネタバレ嫌な方はご注意くださいませ。(がっつりネタバレ文ではありませんが)

斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)

斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)

どうやら島田さんの本の中で、これと、「占星術殺人事件」と、「異邦の騎士」が人気っぽくて、うしろ2つは読んだので、これも読んでみました。
館シリーズ島田荘司版という感じですかね。東川篤哉「館島」も思い出しますね。
確かに3作とも面白かったけど、それぞれ違う面白さって感じでした。
占星術はとにかくエネルギーがすごいわという感じで、溢れかえる蘊蓄や無駄も、そのパワーでなんだか面白い!みたいな。
異邦の騎士は、推理ものというよりも、物語的に面白い感じで、で、終盤の展開で、それまでのお話の色がばーっと変わっていく感じがよくて。
この斜め屋敷のは、いかにも推理ものーって感じでした。シチュエーションも、北海道のはじっこの海辺に立つ、大富豪の奇妙な館で行われるクリスマスパーティーで殺人が!犯人はこの中にいる!てので、いかにもですし。勿論惑わすためにいろいろ、真相直結じゃないことも書いてあるんだけど、占星術みたいに無駄無駄しいのではなくて。
登場人物はそれなりの数だけど、立場や性格を分かりやすく書き分けてあるので、混乱せずに読めました。
館はかーなりめんどくさい構造になっていましたなぁ。こんなんないわ、みたいな。でも、まぁ、ね。斜め屋敷の犯罪、ですからね。
推理小説でも、そのほかの小説でも、読んだ端から内容忘れていってしまいますが、この手法は覚えていられそうです。
まぁ、結構うそーんて感じなんですけど。やればできる!てことですかね。。。