激流

激流〈上〉 (徳間文庫)

激流〈上〉 (徳間文庫)

激流〈下〉 (徳間文庫)

激流〈下〉 (徳間文庫)

久々に柴田よしきさん。
やはり筆力あるなーって感じで、それぞれの登場人物や彼らのお互いへの思いや評価がしっかり描きこんであって読み応えありあり。キャラクターでは特に貴子に興味を持ちました。
サスペンスミステリーと書いてありますが、ミステリーに関しては、ま、ヒントとか全然ないんで、なんていうの、推理物ではない感じですね。もうちょっと、中学校の思い出とか挿入してあって、その中に溶け込んでるものがあったりすると、真実があきらかになったときに感じられるものがもっとあってよかったかも・・・なんて思ったり。
しっかし、同じバスに乗っていたのに同じ班の子が途中で降りたのに気付かなかったと責められた・・・とあるけど、あの京都の混み混みバスに乗ったことのある人なら、そりゃ無理もないなーって思いそうだけどねえ。これで走ってて大丈夫なのかな??て不安になるほど人間入ってるもんね。