flat

flat (1) (BLADE COMICS)

話題なのは知りつつも、表紙とかみて、草食系というか無機質男子とかわいい子供ちゃんかーなんかそういうのはもういいや、みたいな気分で、読んでなかったんだけども、読みました。
三白眼にも程があるというほどの主人公の黒目の小ささに少々驚きつつも、面白かったです。
親以上に主人公を叱り、指導する鈴木君がよいし。
完全に子守を任されているわけではなく、保育園終了後から(子供の)お母さんが帰ってくるまでの間面倒を見るだけ、お迎えは(主人公の)お母さんがしてくれる、わりと(主人公の)お母さんも家にいる、というハードルの低さもよい。
あと主人公が、小さいのに気ぃ使いで自分を抑えてしまう秋君と対照的に、自分勝手なのに悪気はなくて周りに甘えまくる、ていう、いわゆる子供みたいなダメさを持ってるのが、面白いというか、予想にない感じでした。(ま、いくら悪気ないといっても、最初の、子供ひとり置いて外にお出かけ〜はまじで洒落にならないとこだったからほんと良くないと思うけど。)
親も、留年するほど子供が学校さぼりまくっててもあわてるでもなし、そんな子供に育てた覚えはありません！みたいなのもなし、かといって、うちの子は悪くないんです！とか、いいのよ平介あなたの好きにすればママ応援するわ、みたいなのでもなくて、フラットというか、親も子もプレッシャーのない感じもなんか面白い。
あと秋のおうちも、両親共働きなので秋君は色々気をつかって我慢していて…というところもありつつ、両親は秋君のこと大事にしてるし、秋君の性格として気を使って抑えてしまうタイプということもあるんだろうなとか、でもやっぱり、性格だけじゃなくて状況的にある程度我慢をしていかないといけないということもあるよなぁとか、まぁでも大抵の家では何かしら我慢をしたりちょっとがんばらなきゃみたいなことはあるんだろうなとか、こう、なんというか、例えば「両親が共働きだと子供はしんどい」みたいな、一つの方向に偏りすぎない感じというか、現実っぽいバランスがよいなと。まぁ現実よりはライトに描いてあると思うけど。

漫画とか読んでても、幼児キャラの仕草に「あー、かわい〜い！」みたいなことを思わないので、秋についてもときめきとかは感じられないんですけども、登場人物の一人としては気になるし、平介とその家族の感じとか、友達とか、秋の家族の感じとか、いろいろ見ていきたいなって思うので、2巻も読みたいと思います。
あと平介のこと気になる女の子が、他の登場人物に比べてめちゃかわいかったので驚いた･･･。長谷さん。