友よ

フレンドベーカリーよ。
君は、本当に私の友達なのかな。
パッケージで明らかに「上」っぽい方が、袋開けてみたら実は「下」だなんて。
最初はびっくりしちゃった。
思わずバラバラーって中身を落とした日も、あったっけ。
でも、そんなひねくれたところも、君なんだよね。
下っぽい方を上にする。それだけだよね。
ひとつ、君の癖を覚えて、
なんとなく、うまくつきあっていけるような気がしていた。
けど。
君が、「ここを持って開けてね」というから、そこを持って開けたさ。
どうして、中身が、飛び出してくるのかな。
もしかしたら、私の脂肪率を、気にしてくれたり?
いいんだよ。
君はそんなこと、心配してくれなくても。
それよりも。
足元に散らばったクッキーたちを深夜に拾い集める私の気持ちを、
少しだけ、想像してみてほしい。
つーかさそもそも。
フレンドはおいとくとしても
ベーカリーじゃないよねあんた。