まひるの月を追いかけて

まひるの月を追いかけて (文春文庫)

まひるの月を追いかけて (文春文庫)

最近恩田さんの本がよく文庫になってうれしいな。
あとがきで佐野史郎さんが「たったひとつの物語を読んでいるような」気になると書いていたけど
なるほど、うまい説明だなと思いました。
だからといって、もう読まなくていいや、とは思わないんだけど。
母親違いの兄のことを他人としか思えないといいながら
「研吾」と呼び捨てにしているところにどうも違和感感じてしまった。
お兄ちゃんのこと呼び捨てにするって、兄弟の中でもかなり近しい感じを持っている場合のように感じるけど。
なんかどこまでも「何の話だかわかんない」状態で進んでいくところがおもしろい話でした。