マージナル (3) (小学館文庫)

マージナル (3) (小学館文庫)

 
最終的に感情移入すべきはこの人だったのかーという。
1巻で出てきた最初の色子の子がとてもかわいかったので、主要な人物なんだろうと思ったんだけど
あっさり死んでしまうし、
主要な人物もすごく客観的に描かれてて
(アシジンはすごくキラに思い入れがあったのに、脅されるとキラを敵方に渡そうとしちゃうし
エメラダの死に方とか…)
ドライっちゃドライな話だなぁと思ってたのに
マルグレーブの死のところはすごく情があって。
(あ でも アシジンはキラを逃がそうともしてて、いいとこと弱いとこと両方書いてあるんだけどね。
でも普通少女漫画の王子様役はお姫様役を裏切ろうとはしないものなので
その辺がすごく、なんというか、現実路線というか。)

全体的には、物語としては面白かったけど、
個人的には感情移入できるキャラがいなかったのでそこがちょっとなと。
こういうのってキャラ萌え漫画時代の感想?
いやいや そんなことないと思います。
やっぱりさー話ってのは、自分とつながりが感じられてこそリアルになるというか。
となり町戦争の話もそれと関係あるよね。
あ でも となり町の話は、リアルかどうかってのもあるけど
語れるかって話かな。
実感も経験もない人間がそのことについて語れるか。
 
あ そーだ。
アシジンと、あと名前忘れたけどその弟、の関係のところが面白かった。