どくしょめも

久々にアイリッシュの短編を読みました。
悪くはないけどこれぞ!ってのもなかったような。
特に「三文小説家」なんて「オチはそれかよ」て感じでしたけど
通勤のお供には程よかったです。
ただし訳がイマイチな気がします。
スムーズに頭に入らない。
そして特に最後の「ヨシワラ殺人事件」。
話自体の日本描写も
日本の家の壁面は柱以外は全部紙っ、とか、
女の自害の手段が切腹!とか、
主人公が日本家屋に忍び込むときに
木枠に沿って縦横にL字型の切れ込みをいれ、それをぴらっとめくって、的なことが書いてあるんだけど
おいおいそれは襖のつもりなのかそれとも障子のつもりなのか、とか
はてな満載ですけど、
日本人の女の手紙が
「私 ユウギリサン《夕方の霧》は… 云々」
って、ありえないだろー。
原文に忠実に訳せばいいってもんじゃないと思うんですけど、どうなんでしょ。
日本についての間違った認識を勝手に訂正するのは翻訳家の仕事じゃないけど
この手紙のところはさすがにもうちょっとやりようがあるんじゃないかなー。。これが正しいのかな。。。
しかもこのタイトル、現代は、The Hunted なのね。
外国人向けに ヨシワラ殺人事件 てタイトルにするならありそうですけど
なぜに態々日本人訳者が日本人向けにこのタイトルを・・・
1話目の「晩餐後の物語」ってタイトルは素敵だと思ったんですが。
実際の晩餐後のstoryの内容は「物語」という言葉とはちょっとずれてる気がしますけども。
 
最後の広告のページで「わらの女」読みたくなってきました。