百万の手 (創元推理文庫)

百万の手 (創元推理文庫)

なんと。
おもしろくなかった…。
解説の人はうまいこと書いてましたね
魅力的なガジェットがいっぱいつまっていてこのままにしておくのはおしい、
続編が読みたい、と、そんな風に書いていましたね。
しかし私は続編はいらないからこの話のなかでどうにかしてほしい。
東って人のキャラだけしか書き込まれてないじゃんよ。
あ、ネタバレます
病院のお医者さんが怪しいことはわかっていて、
お医者さんの中で人物の描写があるのは医者Aだけ、
でもその人は犯人じゃない、
さて犯人は医者B、C、D、どれでしょう?
どれでもいいです。だってどれだって同じです。
動機についても追う側が全くのノーアイデアってのがつまらない。
意外性とかどんでん返しがあってこそのミステリーじゃないすか。
意も、返すものもなくて、「これこれこんな事情でこうでしたー」て言われても、ねえ。
そうでしたか…。はい。
なんかねー、薄いよ。
亡くなった友達と、何故かその友達の携帯を使うと話ができる!
というファンタジックな展開を使っておきながら
しかし数日後その携帯は火事で溶けてしまい、お話しできなくなりましたっつって、
そのまま。
おーい。
お友達、どうなってしまったんでしょう…。
いや、一応、主人公は、この亡くなってしまった友達のためにも謎をとく!て言ってたよ。
墓参りとかもしてたよ。
でもなんか薄いよ。
それとかね。東、主人公のお母さんが再婚する相手もね。
好きな女が犯人に人質にとられました、
2日後までに要求のものを見つけて渡さないと殺されちゃうかもです。
まだ見つかってないけど体力回復のためにちょっと休みました、
数時間後、偶然主人公の携帯に関係ない人から電話がかかってきて目が覚めました。
(電話のおかげで)9時に起きられてよかったな、って、
あんた、そんな呑気な。
全体的に薄いです。
主人公が世界初のクローン人間だった!というテーマの大きささえうっかり忘れてしまうほどに薄いです。